2月9日(金)、18時〜20時半@ハートピア京都、第5会議室で開かれました。
話題:その後の展開と「開かれた大学」への道
1)立岩真也「障害学から見た大谷さんハラスメント事件」
2)大谷いづみ「障害を持つ教育者・研究者として今次の事件を考える」
3)座談:島薗進・大谷いづみ・立岩真也「大学運営の効率化・企業化がもたらすもの」
話し合いのまとめ
40人を超える参加者があり、1)2)3)を経て、質疑応答および語り合いが行われました。多くの参加者は、なぜ大谷さんの職場復帰が実現しないのかを理解したいと思い、立命館大学の対応に対する疑問を語り合いました。ある時期から、大学が管理主義的な方向に向かい、弱い立場の構成員が苦しむ例が多くなったことと関連づける発言など、ありました。いずれ詳細が明らかになり、大谷さんの職場復帰が可能になるまで、さらに支援を続けていくことで合意し、大谷さんを拍手で励まして集いを結びました。
なお、民事裁判は和解交渉が継続しており、次回和解期日は3月22日です。したがって、2月22日に予定されていた判決はありません。
参加者からの支援の言葉
齋藤有紀子(北里大学准教授)
大谷さんの言葉一つ一つに会場の人たちと聞き入りました。
教育現場に安心して復帰したいという大谷さんの素朴でまっすぐな思いが、
たくさんの人と共有されることを願っています。
霜田求(京都女子大学教授)
尊厳死や終末期医療を中心とする大谷さんの研究にはこれまでも多くの刺激を受けてきましたが、今回の一連の出来事を通して、「教育が天職」というご自身の熱い思いが伝わってきました。数年間に及ぶ想像を絶する心労や苦悩を語る大谷さんの姿から、学生・院生だけでなくさまざまな立場の人たちも、たくさんのことを考え学ぶ機会を与えられていると思います。一日も早い安全・安心を伴う大谷さんの職場復帰を祈念します。